こども選挙とは?
こどもが町長を選ぶとしたら、どんな視点で選ぶのだろう。
こどもが立候補者にインタビューするとしたら、どんなことを聞くのだろう。
こどもは自分が選んだ立候補者に、どんな思いを届けるのだろう。
こどもが聞いて、こどもが選んで、こどもが届ける。
本当の選挙と同日に、本物の候補者・本物の投票箱で投票する、
17歳以下のための模擬選挙プログラムです。
有権者ではないけれど「主権者」であるこどもたちへ、
「リアルな学び」と「地域社会への参加機会」を届けること。
それがこども選挙の目的です。
本物の選挙と同日に
実際の選挙と同じ日に開催。まち全体が選挙ムードの中、こどもも一緒に考えます。
本物の候補者・投票箱
投票先は、実際の立候補者。投票箱も本物を使った、リアルな投票体験です。
対象は17歳以下
選挙権がなくても参加できる。投票体験はもちろん、投票先を選ぶまでのプロセスも大切にします。
なぜ、こども選挙をやるのか
これからの未来を担うのはこどもたち。
未来をつくる政治の影響を、
長く受けていくのもこどもたち。
でも、現在の選挙のカタチでは、
こどもの声を政治に届ける仕組みが
ほとんどありません。
少子高齢化が進むなかで、若者にこそ
政治に関与してもらいたい
という理由から、
選挙権年齢が18歳に引き下げられましたが、
投票率は芳しくありません。
政治への無関心や、
「自分の声が社会に届く」
という実感の乏しさ。
それは、若者だけの問題なのでしょうか。
有権者が投票することは、もちろん大切。
でも、もっと大切なこと。
それは、誰もが社会のあり方を考え、
自分の意見を持ち、
違う意見を聞いて、知って、
時には話し合い、声にすること。
そして、「社会はより良くできる」
と感じられること。
それこそが、民主主義を支える土台
なのではないでしょうか。
社会全体を、国を、すぐに変えることは難しい。
でも、この小さな二宮なら、
二宮から、少しずつ。
二宮町長選挙 投票率の推移
縦軸は50〜65%で表示(0〜50%は省略、0起点ではありません)。差が見やすいよう拡大しています。2010年は無投票のため棒がありません。
二宮町長選挙(2022年)年代別投票率
出典:二宮町選挙結果(各年度の結果へのリンクあり)
なぜ二宮でもやりたいのか
二宮町では昨年を「こどもまんなか元年」
と位置づけ、
令和9年の「二宮こどもの権利条例」制定に
向けての取り組みが進んでいます。
昨年11月から始まった「こども会議」では、
公募で集まった小学4年生から大学4年生までの
こども・若者たちが、
「どんな二宮町になってほしいか」を考え、
対話を重ねてきました。
条例には、
「意見を表明する権利」
「意見を聴かれ、尊重される権利」
「参加する権利」「情報を得る権利」
なども盛り込まれる予定です。
この町を構成するさまざまな世代の中で、
こども・若者は少数。
だからこそ、こどもたちの周りにいる大人が
そのことを意識し、
こどもから声が上がることを待つのではなく、
その声を聴き、参加できる場や仕組みをつくっていく必要があります。
そして、条例に定められた権利を、
こどもたちが日々の暮らしの中で実感できるもの
にしていくことが大切です。
二宮町が「こどもまんなか」のまちづくりを進めている今だからこそ、
「こども選挙」という新たな機会をつくりたいと考えています。
二宮町の年代別人口
令和7年1月1日現在
6~22歳の選挙権なし/あり
※おおむね小学生〜大学生世代
選挙権なし(6~17歳):2,409人(68.3%)
選挙権あり(18~22歳):1,119人(31.7%)
出典:神奈川県年齢別人口統計調査「第1表」(令和7年1月1日現在)をもとに作成。年齢不詳を除く。
こども選挙の背景にあるもの
主権者教育とは
「国や社会の問題を自分の問題として捉え、
自ら考え、自ら判断し、行動していく
主権者を育成していくこと」
総務省「主権者教育の推進に関する有識者会議とりまとめ」(平成29年)より
投票所を経験するこども
保護者と投票所へ行ったことのあるこどもは、
行ったことのないこどもより、投票権を得た後も投票に行く傾向が高いことが示されています。
総務省「主権者教育等に関する調査」(平成28年)より
知識だけではない
文部科学省は、単に政治の仕組みを学ぶだけでなく、「社会を生き抜く力や地域の課題解決を主体的に担う力」を身につけることを目指しています。
文部科学省「主権者教育の推進に関する検討チーム最終まとめ」(平成28年)より
だから、こども選挙
実際の選挙を通して、こどもたちが自分のまちやその未来について自分ごととして考えることができるように。
はじまりと広がり
2022年10月、茅ヶ崎市長選挙と同時に開催された
「ちがさきこども選挙」から始まり、
全国へと広がっています。
二宮町では2026年11月15日の町長選挙と同時に開催します。
これまでに開催された地域
- 茅ヶ崎市
- さいたま市
- 鳥取市
- 高松市
- 海老名市
- 藤沢市
- 壱岐市
- 大東市
- 小田原市
- 綾瀬市
- 新居浜市
- 鹿児島市
- 山形県
- 小平市
- 太田市
- 今治市
- 高知市
- 矢掛町
- 浜田市
- 太宰府市
- 東久留米市
- 町田市
- 中野区
- 高山市
- 沖縄県
開催予定の地域
- 茅ヶ崎市(2回目)
- 小金井市
- 二宮町
- 文京区
- 韮崎市
- 愛媛県
教科書にも、受賞歴にも
小学6年生の副読本に掲載
日本標準 6年生副読本 社会科資料集に掲載されています。
4つの主要アワードを受賞
- キッズデザイン賞 最優秀賞・内閣総理大臣賞
- グッドデザイン賞 金賞・経済産業大臣賞
- マニフェスト大賞 市民・団体の部 最優秀賞
- ACC広告賞 PR部門 ACCブロンズ
こども選挙で目指すこと
民主主義や選挙を体験を通して学ぶ
選挙や民主主義の仕組みを、知識として学ぶだけでなく、知る・考える・質問する・選ぶという体験を通して理解を深めます。
政治や選挙が、日々の暮らしにつながっていることを知る機会とします。
自分の住む町について考え、自分の意見を持つ
暮らしや地域の課題、さまざまな情報や考えに触れながら、地域社会のあり方やまちの未来について考え、自分なりの意見を形成する機会をつくります。
自分の声を地域社会に届ける
候補者への質問やこどもマニフェスト、投票などを通して、自分の考えを言葉にし、表明する経験をつくります。
選挙権の有無にかかわらず、こどもも今この町をつくる一員として、地域社会に意見を届ける機会とします。
この取り組みに期待される
効果と広がり
こども
自分で考え、選び、言葉にする経験
候補者の話を聞き、質問を考え、投票先を選ぶ経験を重ねます。 人の意見に流されず自分の考えを持つこと、「自分の声にも意味がある」と感じることにつながります。
大人
こどもの視点に触れ、まちのことを考え直すきっかけ
こどもたちがまちの未来について考え、意見を表明する姿や、大人とは異なる視点に触れることで、 大人自身も政治や地域の課題を「自分ごと」として捉え直すきっかけになります。
地域
こどもの声を受け止めるまちづくり
こどもの質問や投票結果を大人や地域が受け止める経験を重ねることで、 年齢にかかわらず一人ひとりの声が生かされるまちづくりにつながります。
社会
大人になってからの投票や地域活動につながる土台
選挙権を得る前からこのような経験を重ねることは、社会のあり方を自分ごととして捉え、 自分の意思を持って意見を表明する力の土台になります。
投票体験だけが目的ではありません。
こども選挙で最も大切にしているのは、こどもたちが学び、調べ、対話し、考え、意見を表明するプロセスです。
投票もその実践の一つです。こどもの経験が大人や地域にも広がり、投票日を、世代を越えてまちの未来を考える日にすることを目指します。
二宮で育つこどもたちの多くは、
いつか進学や就職などをきっかけに、
この町を離れていきます。
だからこそ、二宮で暮らしている今、
この経験をしてほしいと思っています。
そして大人になったとき、
二宮にいても、別の町で暮らしていても、
違う世代や立場の人の声にも耳を傾けながら、
「もっとこうなったらいいな」という思いを、
自分なりの行動につなげてほしい。
そんな一人ひとりの思いや行動が少しずつ広がり、
よりよい社会につながっていくことを願っています。
こども選挙は、投票すること自体が目的ではありません。
社会に目を向け、考え、声を届けるための、ひとつの手段です。
今回のこども選挙をきっかけのひとつとして、
こうした機会がこれからも二宮にあり続けるよう、
次につなげていきたいと考えています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この取り組みを応援してくださる方も、お気軽にご連絡ください。